住宅展示場などを訪れると、「このお家は坪単価いくらで建ちますか?」と訊ねている人を見かけることがあります。
マイホームを建てるとなると真っ先に頭に浮かぶのが建築費用ですが、価格を判断するのによく持ち出されるのが建物の坪単価です。
希望通りの家を建てるには予算がかさむし、かと言って費用をケチったのではいいお家ができそうにないしと、建築にかける費用で悩む方も多いことでしょう。
不動産会社に勤務しているシュンペーです。
お客様を相手にしていつも思うのが、納得いただける説明ができているだろうかという点です。
頭で思ったことを正確に伝える練習の一環として、ブログを始めました。
不動産屋の説明がわかりにくいと感じる方のため、痒いところに手が届くようなブログにできればいいなと思っています。
資格 ~ 不動産コンサルティング、宅地建物取引士、2級建築士、賃貸不動産経営管理士など。
一般的に、小さな住宅よりも大きな住宅のほうが高額になるのは当然ですが、価値判断を比較するのに坪単価を基準にする場合があるようです。
でも、坪単価で住宅の価値が本当にわかるのでしょうか?
このページでは、住宅建築の際よく使われる「建物の坪単価」について掘り下げてみたいと思います。
- 坪単価とは何かを知りたい人
- なぜ坪単価に差があるのか知りたい人
- 建物価格で失敗したくない人
坪単価は建築モジュールが関係する

建物の坪単価とは、家を建てるときの1坪当たりの建築費のことで、建物の本体価格を延べ床面積(坪)で割った数値のことです。
たとえば延べ床面積40坪の家の価格が2,000万円だとしたら、2,000÷40で坪単価は50万円ということになります。
坪単価で建物のグレードをおおまかに判断することはできますが、注意するべき点があります。
ハウスメーカーや工務店によっては、寸法を尺モジュール(半間が910mm)で設計する場合と、メーターモジュール(半間が1000mm)で設計する2通りがあります。
もし、メーターモジュールを採用した場合には、尺モジュールの建物よりも部屋の広さが広くなり、建物全体の延べ床面積は大きくなります。
僕などは、中古住宅の売買でいろんなメーカーのお家を見ていますが、同じ6畳の和室でもメーカーによって広さがずいぶん異なるのを実感しています。
ということは、AとBという住宅があって坪単価が同じだとしても、部屋の大きさは異なる場合があるわけで、AとBを単純に比較はできません。
そう考えると、建物の価値を坪単価だけ目安にして判断することはできないと思います。
坪単価の落とし穴
坪単価は建物価格を延べ床面積で割って出すと言いましたが、ハウスメーカーや工務店によっては施工面積を割って坪単価を表示する業者もあります。
施工面積には出窓とかロフト、ベランダといった床面積には算入しない部分まで含むので、当然延べ床面積よりは大きくなります。
つまり、施工面積を基準に割り出された坪単価は、延べ床面積から割り出すより低い金額になるわけです。
建築業者によっては建築費を安く見せるため、あえて施工面積による坪単価を表示しているところもあるので注意が必要です。

また、坪単価には建物本体以外にかかる費用が反映されている場合とそうでない場合とがあります。
建物本体以外というのは、キッチンやバス・トイレなどの屋内設備や屋外の給排水設備、カーテン・照明器具などの生活必需品のことですね。
ハウスメーカーによっては、本体以外の生活必需品はオプション扱いになり、別途費用が必要になるケースも珍しくありません。
よく広告などで「坪単価30万円台でマイホーム新築!」というような宣伝を見かけますが、ようく確認することが大事です。
あくまでそれは本体のみの最低ラインの価格をいっている場合が多く、実際に住めるお家にするには、さらに設備工事等のオプション費が必要になることも少なくありません。
設備がオプションになっている場合、最終的な坪単価は40万とか50万、あるいはそれ以上に高くなる可能性もあります。
坪単価30万は、客寄せパンダ程度に捉えておくのが無難です。
坪単価は材料や設備に影響される

建売住宅の場合ですと、本体・設備・外構工事を含んで総額いくらという価格表示をしていることが多いので、坪単価を算出するのは容易です。
でも、注文住宅となると材料や設備は建てる人によって異なり、複雑になってくるので、簡単に割り出せなくなります。
材料や設備にコストをかければ全体的な建物価格は高くなり、結果として坪単価も上がります。
注文住宅の場合、設備などにこだわればキリがないので、どこそこのハウスメーカーだから坪単価はいくらというふうに、ひと口には言えないのですね。
住宅は、建築業者により種類や構造が異なりますが、そのあたりも坪単価に大きく影響します。
マイホームの新築は、ほとんどの方が建設業者へ依頼をすると思いますが、ひと口に建設業者と言っても様々なタイプがあります。 大手のハウスメーカーもあれば、地元に根付いた工務店もありますし、 鉄骨構造主体の建築業者があれば、木 …
住宅購入は坪単価より総予算を重視
あなたの理想とする建物を、大手のハウスメーカーに任せるのか、地元の工務店で建てるほうが良いのかは、予算の総額しだいです。

ハウスメーカーと工務店での違いは、
- 全国展開のハウスメーカーは従業員や広告費に経費がかさむ
- 地域主体の工務店は組織的に小規模なので経費が少なくすむ
といった点があります。
単純に考えると、ハウスメーカーのほうが経費が多くかかり、利益を商品に上乗せする必要に迫られるので、建物価格が高くなり、坪単価も上がります。
その対抗策として、ハウスメーカーでは建築資材の大量仕入れとか、工場生産という方法でできるだけコストを抑える仕組みはとっていますが、人件費やメディアを使った広告宣伝費などに、莫大な費用がかかるのは間違いないでしょう。
実際、ほぼ同じグレードの住宅で、工務店が坪単価50万円のところ、大手ハウスメーカーでは坪単価70万とか80万ということはざらにあります。
ですが、大手メーカー独自の洗練されたデザインとか、ネームバリューによる安心感も併せて買うということであれば、一概に坪単価が高いとばかりは言えないでしょう。
なので、住宅の購入は坪単価で判断するのではなく、トータル的な予算面を重視して検討することをオススメします。
家づくり成功の秘訣は情報収集

複数の異なるハウスメーカーが販売している建物を、坪単価で高いとか安いの比較はできないし、価値判断もできません。
建物には、ハウスメーカーや工務店それぞれが持つ、固有の特徴があるからです。
ただ、単一の建築業者に絞って異なる商品を比べるときには、坪単価を基準に比較することは有効だと思います。
建物価格が妥当かどうかは、住宅展示場などを訪れて材料や設備、さらに構造や工法を理解したうえでないと判断がつきにくいところです。
でも、たくさんある住宅展示場を見て回るのは時間と労力の手間がかなり大変ですよね。
そこで、全国600社以上の住宅会社の中から気になるハウスメーカーや工務店を選んで、「間取りプラン」や「資金計画」など無料でアドバイスしてくれるタウンライフ家づくりなどの便利なサイトを利用することをお勧めします。
住宅展示場へ行く前に、ある程度の知識が備わっていれば、建物の種類や構造、現地説明などの理解がより深くなり、あなたの家づくりが成功へと近づくはずです。
行動を起こすときには、事前に多くの情報を収集しておくことが大切です。
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まとめ
ネット上には、新築の平均坪単価を構造ごとに都道府県別の表にしていたりしますが、あまり信ぴょう性は感じられません。
坪単価は、建築費の目安を知るうえでは参考になりますが、材料とか設備、建物の構造(木造や鉄骨造)や算出方法によって左右されるからです。
坪単価は曖昧であり、正確な数値で表せるものではないと僕は考えています。
ましてや、坪単価で建物の価値は計れないと思っています。
住宅の購入を検討する際には、坪単価にとらわれないようにしたいところです。







